駐車場を科学する③ リパークを例にとって

駐車場のビジネスモデル

 

駐車場のビジネスモデルは、ため息が出るほど、簡単だ。

地主さんから土地を借りて、駐車場にする。

その駐車場に、一旦入庫すると、お金を払ってくれなければ出られないようにする

機器類を取り付ける。

(タイムズではロック板、リパークではフラップと呼んでいた。)

あとは、誰かが駐車してくれるのを待つばかりだ。

 

では、これが何故、ビジネスモデルと言えるのだろうか?

それは、駐車場の「小売り」ビジネスになるからだ。

普通の商品の場合、工場で作られたばかりの時が一番新しく、価値が大きいはずだ。

だが、製品によって違うが、例外なく、商品として店頭に並んだときの方が高い。

何故か。

いろいろな説明が付くだろう。その理屈はまた検討するとして、兎も角、小分けした方が価格は高くなる。駐車場の場合も全く同じで、地主さんから土地を借りる価格より、小分けして利用に供したときの方が単価は高くなる。

時間貸し」にすると、面積的に小分けすると同時に時間的にも小分けすることになるので、二重に小分けすることになる。

必要なモノを必要な時に必要な分だけ提供する、だから価値があって、供給者と需要者がWinWinの関係になれる、ということも言えるだろう。

おそらくこれが、シェアリングビジネスの根本原理だと思う。

では何故、このようなことが可能になったのだろう。

<続く>