駐車場を科学する⑧ リパークを例にとって

前回からだいぶ日が空いてしまいました。
今、神戸の三宮に来ています。
朝食のあと、少々時間ができましたので、書き足します。

前回予告したとおり、今回はまず、私が夢想したオールドファッションの
ビジネスモデルを書きます。

皆さんが眼にするコイン式駐車場は、都会にしかありません。
何故なら、駐車管理システムの機械一式、また工事は高額なため、投資の回収が
見込めるところ、すなわち、高単価で回転の良いところでしか成立しないからです。
しかし、実際の駐車ニーズは非常に高く、地方都市でも観光名所でも本当は必要です。

そこで、一つの動機として、システム代を安価にしたい、ということがありました。

それと共に、というか本丸の問題として、駐車場をシステム化するには、個別の駐車
スペースを個別に管理し、しかもその管理状況=入出庫を情報化し、一元的に管理
することが必要です。それには個々の駐車スペースの状況を認識・把握するセンサー
が必要です。
そんなセンサーはあるのか、そこがIT時代の凄いところで、私はその役目はスマホだと
考えました。スマホには「眼」が付いており、映像を判断する「頭脳」があり、更に
それを「通信」する能力があります。音声関係が逆に不要になってしまうのですね。
スマホ自体は高いといっても駐車管理の鉄の塊に比べれば大幅に安いですし、また
この程度の端末に使う機種でしたら本当に安く上がるでしょう。多分、防水とかその
他のケーシングの方が高くついてしまうのでは、と思いました。

ただ、ここまではコンセプトで済むのですが、それから先、実際のシステムを作り、
インフラの整備までいくとなると大企業でなければなりません。
そう、駐車場屋は、高度な技術と広く展開するチカラのある、情報系の会社と提携
すべきであり、そしなければ生きていけない存在なのです。
そこで、たまたま知人が居たこともあり、日本最大手の通信会社に接触しました。
しかし、ご担当の方々は、当然なのですが、駐車場ビジネスには全く土地勘をお持ちで
なく、若し、そちらで=伊藤の方で新規事業としてやるならこんな窓口がある、と紹介
されて終わりになってしまいました。まあ致し方ないですね。
ただ、技術の開発は兎も角、本当はインフラの整備が最大のミソだったのですが。

その後、技術は更に進展し、今となっては中途半端なことはやらなくて良かった、と
思っています。では、今ならどうすれば良いか?段々述べていきたいと思っています。